恵方巻きがぽっと出のイベントだと思ってる君たちへ告ぐ
若干乗り遅れた感はありますが。
先日は節分でしたね。節分と言えば豆まき、そして恵方巻き。
…のはずが、ついに先日知ってしまったのです。
関東では恵方巻きの風習は最近までほとんどなかったことに!
地元関西では物心ついたときからずっと恵方巻きを食べてたので(恵方巻きという名前を覚えたのはしばらく経ってからですが)、すっかり全国共通の行事かと思っていました。そんな慣れ親しんだ文化が、関東の人に「コンビニが金儲けのために生み出したぽっと出のイベント」と揶揄されていることを知り、大変大きなショックを受けました。
このままではいけない。少しでも多くの関東の人たちに恵方巻きのことを知ってもらわなければいけない。
という妙な使命感にかられ、少し恵方巻きのルーツを調べてみました。
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恵方巻きのルーツは諸説あり、どれが信憑性のある情報なのかよく分からないみたいです。
まず一番真っ当なのが、1. 江戸時代の末期から大阪の商人たちが商売繁盛を祈願して恵方巻きを始めたという説。
しかし軽く検索してみたものの詳細の掲載されているページは全然見つからず。下記のリンクのように本当に簡単に紹介されている程度です。
もう1つ見つけた全うながらもマイナーな意見が、2. 厄落とし。
何故恵方巻きに厄落としの意味があるかというと、豊臣秀吉の家臣が合戦に出陣するのに、節分の前日に巻き寿司を食べて合戦に臨むと大勝利をおさめることができたという逸話から来ているらしいです。本当なのかは疑わしいですが。。実際に一番解説が詳しいWikipediaでも板海苔の誕生は江戸時代なのでこの由来は疑わしいと言い切っちゃってます。
そして、もっとも下品かつネタにされつつあるのが、3. 大阪舟場の旦那衆が遊女に巻き寿司をくわえさせるというわいせつな遊びをしていたのが起源とする説。
もちろんまとめサイトでネタにして笑われていましたが、自分もよく見ているわかったブログさんまでこのことをネタ的に取り上げられていました。
上記のWikipediaを見てると他にも諸説ありそうですが、検索でヒット数が多かったのはこの3つ。いずれにせよ言えるのが、恵方巻きの文化はぽっと出のイベントではなく昔から関西で行われていた行事であるということです。
コンビニが無駄に盛り上げてきているせいで色物的な目で見られることの多い恵方巻きですが、一関西人としては、恵方巻きは少し歴史は浅いものの、れきっとした関西の文化だと主張させて頂きたい次第であります。それがわいせつな遊びを起源とするものだったとしても。
ちなみに、恵方巻きのお作法については下記でとても分かりやすくまとめられています。トライする際には(といっても今度は1年後ですが)是非ご参考にしてください。
以上。