映画『ファインドアウト』:感覚に訴えかけるスリラー映画
もともと日本にいる時からあまりテレビを見るタイプではありませんでしたが、オランダに来てからほとんどの番組がオランダ語で理解出来ないということもあり、じっくりテレビを見ることが更に減ってしまいました。とりあえず音がないのも寂しいのでいつもはCNNをつけてニュースを聞き流しているのですが、たまに映画もやっているので、それを見つけた時は見るようにしています。日本やフランスと違って、オランダは映画をテレビで放映する時は吹き替え無しの英語音源オランダ語字幕なので、英語さえ分かれば同じように楽しむことが出来ます。ま、今の自分のリスニング力は何とかニュースをぎりぎりフォロー出来るくらいで、映画の会話には全然ついていけず理解するのが大変難しいのですが…それでも勉強にもなるという期待を込めて面白そうなのがやっているときは見るようにしているわけです。
で、そんな中昨日テレビをつけていると、ちょっと気になる映画がやっていたので思わず見入ってしまいました。目の大きな凄く綺麗な女性が主演をしている…と思ったら、最近個人的に一押しのアマンダ・サイフリッド。終わった後で登場人物の名前で検索をかけてみると、映画のタイトルは「ファインドアウト(原題:Gone)」であることが分かりました。
たまたまテレビをつけていたら始まったわけですが、最初の印象は「何このめっちゃ暗そうな映画?」です。薄暗い森の中を歩き回ったり、暗闇の中襲われるな回想シーンがあったり、妙に登場人物が怪しさを醸し出していたり。前述の通り自分のリスニング力では内容が本当に断片的にしか聞き取れません。(リスニング+オランダ語字幕で簡単な単語を読みほどいて理解する程度)しかしながら、あまりの暗さとシリアスネスに思わず目が釘付けになってしまったのです。
ストーリー自体は本当に単純なもので、一言で言えば「行方不明の妹(モリー)を探す」です。その前提として主人公のジルが1年前に拉致・監禁されて酷い目にあっていた(とジル本人が訴えていた)り、警察がジルを虚言癖と決めつけて手を貸してくれないとか色んな設定があるのですが、基本的にはひたすらモリーを探すだけです。特に見ていてテンションがあがるような激しいアクションシーンがあるわけでもない。ただ自分の意志に従って探すだけ。それでも何故か、次は何が起こるのか、一体何が真実なのか、と惹き付けられてしまうのです。
これこそが映像作品の力というか、醍醐味なのでしょうか。演出次第でここまで人を惹き付けられるんだなと、作品のストーリーとは違うところで胸をうたれてしまいました。なんせ繰り返しますが会話がほとんど聞き取れないという状態。それでも見入ってしまうというのは、感覚に訴える力って凄く大きいんだなということ。
機会があれば是非日本語字幕でももう1回見てみたいですね。ま、スリラーとかサイコ系はあまり得意ではないのできちんと見るか分かりませんが…。
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ちなみに、アマンダ・サイフリッドが好きな人はこれらもお勧め。レ・ミゼラブルとか大好きなので一回がっつりと感想を書いてみたい。しかしアマンダは恋愛もののイメージが強かったけど、こういったホラー系にもばっちりマッチしていて素晴らしいです。赤ずきんとTIMEは見たことないので見てみたいなー。