後悔しない大学生活を送りたい貴方に送る5つのメッセージ
数日前にこんな話がTogetterが話題になってました。
大学生達の人生詰んだ判例集『大学時代・・・こうしておけば良かった・・・』〜パンフレットには載らない、学生達の魂の叫び〜
Tweetもとの@takasuka_tokiが言及してらっしゃるように、失敗しない大学生活の過ごし方ってなんであまり周知されないのかなーと不思議ですね。高校や大学もそうですし、あの身近な話題には事欠かないmixiニュースですら取り上げたことがないような。
このTogetterの影響もあって、もし仮に自分が今大学に入ろうとしている若き人たちにコメントを求められたとしたら、どういう風なアドバイスを送るかなーと考えてみたので、下記5つにまとめてみます。(だいぶ自分の大学生活の反省点がベースになっています。)
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1) 大学生1年目の間に卒業後の進路について真剣に考えましょう。
大学4年間は意外にあっという間です。シュウカツが始まるときに自己分析を始める人が多いと思いますが、それでは期間が短すぎるので、ビジョンが付け焼き刃のようなものになってしまったり、本当にやりたいことが見つかっても大学生のタイムリミットが近く結局実現できずに終わる…なんてことがざらです。
大部分の高校生にとって大学に入ることがゴールで、それから先のことは在学中に考え得るという人が多いことでしょう。ただ、高校時代に遊ぶのを我慢して受験勉強に勤しんできた人ほど、大学生活の自由さに魅惑され勉学以外の道に走りがちです。
自分は何のために大学に行っているのか、大学で習得したいことは何なのか、将来どういったことを成し遂げたいのか。
常に自然体でこういったことを考えていられる人は、考えが洗練されてキャリアを選択する上でも大変有利になると思います。
2) 授業は真面目にこなしましょう。専門科目はもちろん、一般教養は何気にとても役に立ちます。
大学教育の意義ってなんでしょうか?
専門知識をつけることとよく聞きますが、自分はそれはどちらかというと”手段”に近いと思っています。あくまで個人的意見ですが、自分は大学教育の意義は、”頭の使い方を訓練すること”にあるという見解です。
例えば今自分が法学部に在籍しているとして、全ての人が弁護士事務所や企業の法務部で働くことが出来るかと問われれば、もちろんそういう人もいますが、大部分の人は法とは離れたところでの勤務となります。経済学部や経営学部で得た知識がそのまま仕事に活用できるかといえば、一部の業界や職種を除いてまず直接的に活用出来る場はないでしょう。
よく企業の求める専門性と大学が教える専門性との乖離が指摘されていますが、まさにその通りで大学生活で得た知識は決して仕事に直結するものではないのです。経済学部と文学部を比べて経済学部を採用とかいうのもないです。
むしろ、仕事に直接的に活かせるのは、答えのない問題や課題に対して入手出来る情報から必死で解を探っていくという、研究活動の思考プロセスにあります。
仕事とはまさに解の存在しない問題との戦いです。「考え抜く力」というのは真面目に勉強をしていれば必ずつく力であり、仕事にダイレクトに効いてくる武器となるでしょう。
一般教養についても、大学生に一番軽視されがちな需要ですが社会の基本的なことを知っておくというのは社会人としてとても重要なことです。経済(というか現代社会)の知識がないと新聞もすらすら読めないでしょうし、上司との会話で困ることだってあります。
自分は授業は徹底して受けなかったタイプなので、このきちんと勉強することの重要性は声を大にして叫びたいです。
3) サークルを大学生活の全てにしないようにしましょう。
これもありがちなパターンなのですが、サークルだけにのめり込んでたら卒業する時には学部学科の友達がいなくなってしまってたというパターン。大学生が後悔したことランキング上位に食い込んでくる項目です。(嘘です、適当です。でも合ってると思います。)
別に友人をサークル関係に限定することは駄目なことではないのですが、それでも少しもったいないですよね。同じ授業を受けて、その科目について語り合える友人というのも当然必要で、そういった友達がいると研究もはかどるというものです。(逆に学部にしか友達がいないと同じような嗜好を持った友達しかできなくなっちゃうのですが)
人脈を広げるという意味でも、積極的に友達の輪は広げておいた方がいいです。人生において、こんなに仲のいい友人を増やすチャンスは二度とないのですから。
4) 積極的に海外旅行に出かけましょう。
これも社会人が口を揃えていうこと。
社会人、学生が思っている以上に海外に行く時間がないです。自分は一応毎年海外旅行に行っていますが、それでもGWや夏休みにしかいけないのでお金がかさむかさむ。しかも旅行期間はせいぜい9日か10日が限度。自分はメーカー勤務だから有給くっつけたりしてある程度連休をのばせますが、銀行関連に勤める人や営業職の人はそうはいかないことが多いみたいです。
個人的には、休学してでも学生は1年くらい海外に出てみるべきだと思います。自分探しの旅…とかはお勧めしませんが、語学留学であったり、インターンであったり。そして行くならアジア諸国など新興国をお勧めします。新興国の学生の熱意や急速に経済が発展してきている社会を目に焼き付けておくことは、かなり刺激になりますし将来への財産にもなります。出来れば現地の学生と議論をしたり、ボランティアをしたり、オフィスで実際に労働を体験できるとより一層良いと思います。(企業が新興国で働ける人材を欲しているという側面もあります。)
どうしても新興国が肌には合わないって人には、英語圏以外への留学をお勧めします。今や大企業では英語を話せることは当たり前になってきています。そんな中自分の価値を出すのに手っ取り早いのは、やはり第二外国語を習得することだと思います。(海外系の仕事希望の人の話ね。)
なんか留学アドバイスみたいになってしまいましたが、とにかく社会人になるとどうしても出来ない体験なので、借金をしてでも日本の外に飛び出してみることをお勧めします。
5) 学会、合コン、サークル、色んな場面でたくさんの人と話し、色々なコミュニケーションの方法を覚える。
さて、最後。
これは特に人見知りの人に聞いてほしい。(自分も人見知りなので)
社会人、やはり人見知りではやっていけません。
働いていてコミュニケーションをとる人はほとんどが知らない人です。お客様はもちろんのこと、社内の人もそうです。慣れてきても異動があるので、新しい人とのコミュニケーションは社会人にとっての大きな課題です。いい人もいれば、頑固な人もいたり、嫌みったらしい人もいたり、大学生のとき以上に幅広い人との出会いが待っています。そんな人たちとうまくコミュニケーションをとっていくためには、やっぱり大学生活の時から色々な人と話す練習をしておいた方が良いです。
さすがに社会人4年目にもなると慣れましたが、大学時代に自分より10歳以上年上の人と話す機会がほとんどなかった自分は、会社に入ってまずそこに非常に戸惑いを感じました。授業に出ない子だったと上に書いた通り、教授とも全然話などしなかったのです。
コミュニケーションがうまくとれると仕事の流れもスムーズになります。大学の時から努めて人見知りを治すよう心がけていれば、社会人になっても立ち往生しなくて済むのではないでしょうか。
合コンの練習というのも大事ですよ。社会人はそれくらいしか新しい出会いがないですからね、ちゃんとお作法を学んでおいた方が良いですよ!
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尚、上記はあくまで私の主観に基づくものです。
人によってもちろんアドバイスは違いますし、何よりどうせ大学生活が終わったとき何かしら必ず後悔するはずです。
なので、大切なのはそういった後悔の数を少なくするために、流されるままではなくちゃんと考えながら大学生活を送りましょうねということです。
いやー、でも今から大学生活を送れる若者が羨ましい限りですね。。
以上。