世界は楽しみに満ちている。

ヨーロッパ在住の会社員の雑記帳です。ジャンル問わず好きなこと書いてます。

働く理由について本気出さずに考えてみた

Gunosyから流れて来たエントリーを見て、そういえば働く意味についてのエントリーを書こうと思っていたのを思い出したので書いてみます。

なぜ、働くのか?働き方を考えて少しわかったこと。 - 読書で本から学ぶブログ


自己分析と働く理由

ちょうど就活をしている時に、自己分析と称して自分が働く意味は何だろう、といった点についても悶々と考えていました。自分が入社したのは2008年なので、就活をしてたのはちょうど2007年のこと。働く意味や、自分の強み、将来実現したいこと、マニュアル本に書いてあるまま、自分の人生を振り返ったり、将来やりたいことを色々想像して、こんな仕事が出来たらいいなー、あんな仕事ができたらいいなーと空想に耽っていました。

今思うと非常に浅はかだったと思います。なぜなら、働いたこともないのに働く意味や自分の強み、本当に自分が仕事で実現したいこと何て分かるはずもないのだから。

自分を振り返るという意味では自己分析はありだと思うのですが、たまにそこにはまってしまって抜け出せない人を見かけます。また、自分自身は自己分析より志望動機の方が苦手で、どんな仕事がしたいのか全然イメージが出来ず、結果「人々を笑顔にするような仕事がしたいです。」とかありふれた文言で綺麗にまとめていました。他の人と比べて、なんでこんないけてないことしか書けないのかと悩んだこともありますが、今だからこそ言える。大学生なんてそんなもんです。

来年で社会に出てから7年目になります。学校生活になぞらえると中学入学のタイミングですね。もう6年の月日が過ぎ行こうとしていることに動揺を隠せない今日この頃です。今働いている会社はそれなりに大きいので中堅の始まりくらいのステージですが、もっと若い会社とかだとそれなりのポジションを任されるようなステージであります。

大学生なんてそんなもんとか偉そうなことを書いておきながら、未だ自分自身のキャリアプランも明確に描けずにいますが、曲がりなりにも6年間働いて来たおかげで最近は自分が働く意味について、何となくですが腹に落ちるようなところまで行きつくことが出来ました。

勝手にリンク貼らせて頂いた先のエントリーから引用すると、考えられる理由としては、

  • 食べるため
  • 給料をもらうため
  • お客様のため
  • 同僚のため
  • 自分のやりたいことをやるため
  • 会社のため
  • 社会を良くするため
  • 誰かに貢献するため

 

  • 成長するため


なんてのがあげられますが、自分はそんな大それた目的のために働けるような性分ではありません。壮大なビジョンを掲げ、社会を良くしようとあくせく働いている人は自分の友人たちにもいて、自分もそんな風に頑張らないとと数年前までは思っていたのですが、働くということは結局他人と比較するようなことではないんですよね。

 

自分にとっての働く理由

自分が働く理由、それは働くことが楽しいからであり、周りの人と一緒に協力して何かを達成できることが嬉しいから、です。


自分は小さい人間なので、半径2mにいる人のために何かをしてあげたいという気持ちはありますが、日本を良くしようとか、社会を良くしようとか、今のところそういった野望を本気で持つことは出来ずにいます。特にやりたいこともないのですが、ただ仕事という行為は何か楽しい。同じ目的のために働いている人が沢山いて、その人たちと情報交換したり会話するのが何か楽しい。その「何か楽しい」を求めて日々働いている。それが自分です。

ちょうどこの前こちらのブログを見て感銘を受けたのですが、その部分を引用してみます。

月間120万PVの「会社員ブロガー」が語る、会社員でありながらブログを書くことの魅力 | gori.me(ゴリミー)


会社員を辞めれば、組織に属さないという自由自分の好きなように時間を使うことができる自由を手に入れることができるのは事実だ。ただ、会社に行くことによって得られる刺激があることを見落としていないだろうか。

会社ではチームメンバーと仕事をする。上司や部下、先輩や後輩とミーティングをする。ランチを食べながら同期や仲間と語らう。同じ組織に所属するからこそ分かち合える悩みや考え方がある。仲間がいるのだ。

これは個人だとなかなか得られない、刺激的な環境ではないだろうか。「会社は、毎朝決まった場所に行っては仕事をしてヘトヘトになって帰ってくる場所」。このように捉える人もいれば、「会社は、毎朝出社すれば仕事を通じて自分1人では得られない気付きが無限に存在する場所」と捉えることもできる。何事も捉え方次第だ。

 

よく会社員を風刺して「社畜」と蔑ます人がいますが、本来会社というのは刺激的な場所であって、社会人が他人と繋がることが出来る貴重な場所でもあるんですよね。会社を主人のように思うから「社畜」になってしまうわけで、付き合い方次第でいくらでも楽しい場所になるのが会社だと思ってます。

 

で、結論はというと

「働く」という行為は、たぶん、アウトプットが前提にあるわけではなく、社会と繋がるための行為なんだと思っています。そしてそれにはきっと意味なんてなくて、社会にいる人にとって息をするくらい自然な行為であるべきなのではないでしょうか。


「働く理由が見つからない」、「自分のやりたいことが見つからない」と感じて焦っている人がいたら、ちょっと肩の力を抜いてみて、とりあえず仕事の中で楽しいと思う瞬間を見つけるところから始めて見ればいいのではないでしょうか。就活中の人も、背伸びする必要なんてないのだから、純粋に自分がこんなことをすると楽しいだろうなと思うのをイメージしながら小さなところからやりたいことを模索していけばいいと思います。英語で世界中の社員とコミュニケーションしたいとか、若手のエースになってちやほやされたいとか。

別に働く理由が大それたものである必要性なんてどこにもないですし、誰かと違っていなければいけないなんてことも断じてないのですから。