世界は楽しみに満ちている。

ヨーロッパ在住の会社員の雑記帳です。ジャンル問わず好きなこと書いてます。

2012年を迎えるに当たり「働く意味」について哲学してみる

今までの4年間は長いとも短いとも取れますが、学生時代の4年間と比べると確実に短く感じられました。初めて「お客様」という存在に社員として接し、自分の親と年代がそんなに変わらない方と一緒に仕事を行ったり、やってる内容はともかく、最初の頃は本当にすべてが新しい経験で、社会人になったんだなーと実感してたのを覚えています。今や慣れきった感も出てきてそのようなことを感じることは少なくなってしまいましたが、代わりに「そっか、たぶん働くってこういうことなんかな。」と思えることもあります。

自分にとって「働く」というのは、「社会の成長や発展に貢献すること」です。

普通の会社に勤める平社員であっても、大企業の役員であっても、ベンチャー企業の社長であっても、どこかの市の公務員であっても、あるいはファミレスで働くフリーターであっても、みんなに共通していることがあります。それは、「社会とつながっていること」。

初めて自分がそれを経験したのは、1年目に飛び込み営業をやってた時に、自分の提案した商品をお客様に購入して頂けた時です。そして最近さらに深く感じるきっかけとなったのは、自分の担当した新商品が、海外販社のホームページにアップされているのを見た時です。

もちろん自分一人で立ち上げた商品ではありませんが、「あー、自分が努力したことはこうやって社会に対して放たれていくんやなぁ。」と素直に感じました。

たまたま自分は新商品立ち上げ部隊という職種なのでこうやってダイレクトに社会とのつながりを感じることができましたが、経理や人事といったスタッフ部門ももちろん社会とつながっています。彼らがいないと、商品を出す会社自体が成り立たないのですから。

自分の大好きな歌にMr.Childrenの『彩り』という歌があるのですが、その中に下のような歌詞があります。

僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったことのない人の笑い顔をつくっていく

これこそがまさに「働く意味」だと自分は思っていまして、例え平社員で会社の歯車にしかならなかったとしても、自分のした単純作業は確実に世界を回ってどこかで社会に還元されていくのです。億千人のこうした作業が積み重なって社会というコミュニティが作り上げられていく、逆にいうとそうした積み重ねがないと社会というものは成り立たない。だからこそ、人は働くんだというのが最近の自分の考えです。

シュウカツ生や若手社員にとってキャリアプランというのは頭を悩ませる要素の1つだと思いますが、スタート地点はここを意識することだと思います。

自分は社会のどの部分に対して自らの活動の成果を還元したくて、自分の持つ長所やスキルはどのような分野でこそ一番発揮出来るのかということを考えていくと、朧げながらキャリアプランも描けるようになるんじゃないかなーと。自分の場合エントリーシートを書いてる時は「人々の笑顔をつくれる仕事がしたい」なんて超ありがちなことを書いてましたが、全ての仕事が社会の発展に寄与していることを考えると、なんで面接官から「では何故弊社での仕事を希望するのですか?」と必ず聞かれていた理由が分かるというものです。

漠然と将来について考えるときって大概視点が狭まってしまっていることが多いですが、こうやって根源をつきとめていくと、また新しい視野が広がってきますね。

個人的な話ですが、2012年の行動指針の1つとして「Think Globally, Act Locally = 着眼大局、着手小局」というテーマがあります。こうやって根本的な問いについて立ち止まって考えてみることはまさに着眼大局につながると思うので、たまに思い出した時にでも考えてブログで発信していきたいなーと思います。

以上。